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氷上の奮戦│伊藤才里

お世話になっております。

49期MGの伊藤才里です。


毎年楽しみにしていた引退ブログも書く番が回ってくれば、引退を実感すると思っていましたが、さほど実感がない自分に驚いています。

自分語りの長い文章になってしまいますが、私の長年のアイスホッケーへの想いをご一読頂けたら幸いです。


私とアイスホッケーの出会いは、幼稚園生の頃、兄について行った、東大和の小さなスケート教室でした。恐らく。赤ちゃんすぎて初めてホッケーを見た時のことは覚えていません。

幼い頃から、家族で遠出をするとなれば父の実家へ帰省か、兄の試合でした。お留守番ができない当時の私は、親に言われるまま、スケートリンクへ足を運び「ゴールにパックが入れば1点」くらいの知識量で頑張れー!と叫んでいただけです。ルールも分からず、夜に眠い目をこすりながら、寒いスケートリンクに連れていかれて、リンクサイドのベンチで小さくなりながら、宿題をして時間を潰していました。正直、これっぽっちも楽しくはなかったです。また、練習に付き合わされるだけでなく、親戚で集まれば、マイナースポーツを頑張っている兄に常に注目が集まっていました。大の負けず嫌いの私にとって、アイスホッケーは正直憎いスポーツだったと思います。


兄が中学3年生の頃、所属していたチームはかなり強く、強い相手ともいい試合をして勝ってくれるので、だんだん試合を見るのが楽しくなっていきました。ゴールを守る兄の姿が輝いて見えて、長年の嫉妬も敬意や誇りへと変わっていき、気づけばアイスホッケーの虜に。やっとルールを把握して試合観戦を楽しんでいたのですが、兄が北海道へ旅立ってしまい、応援に足を運ぶ機会も減ってしまいました。どこか心寂しい気持ちもあったため、高校生の頃は「大学生になったらホッケー部のマネージャーをする」と堂々宣言。その夢は抱いたまま、数年はスケートリンクに行かず、試合も生で見ることが無い日々を過ごしていました。


大学生になり、津田塾大学への進学が決まると、兄の先輩にあたる当時の主将松山さんとコーチの優太くんがいた事もあり、アイスホッケー部への入部を即決しました。数年前まで通っていたスケートリンクで、またホッケーを間近で見られることにワクワクしながら新歓に行ったのを今でも鮮明に覚えています。久しぶりに聞いたハンドリングの音、パックがボードにあたる音、冷えて湿った空気のリンク内。ここで4年間、マネージャーとして選手を応援できることが嬉しくてたまりませんでした。


私がマネージャーになってやりたかったこととしては、「アイスホッケーを頑張っている人を応援する」ことだったのですが、この部活には私の知る世界とは全く違う魅力がありました。未経験者リーグでは、選手の成長を見届けられるという点です。あまり新しいことに挑戦するというよりは同じことを長く続けることが得意な私にとって、未経験でホッケーを始めるということ自体が凄いと思うのに、よちよちのスケートから始めて、最後には試合で颯爽と滑る姿には何度も感動させられました。本当にかっこよかったです。その背景には、きっとマネージャーには分からないたくさんの努力があったと思います。お疲れ様でした。


ここまで選手の成長を見届けることができるのは、未経験者リーグMGの特権です。経験者リーグとはまた違った魅力があったのかなと思っています。本来、津田塾大学に通っている私が、出会うことのなかった一橋生は沢山の刺激をくれました。きっと血反吐を吐くような思いをしながら勉強をしてきたのに、大学生でホッケーに打ち込んでいる姿は、ホッケーの大変さを見てきた私にとって、感じるものがありました。ありがとうございます。


4年間、とっても面白いホッケーを沢山見られて本当に楽しかったです^^

ホッケーは素敵なスポーツだと思うので、皆がまたどこかでホッケーに触れてくれたら嬉しいなと思っています!


本当に長くなってしまい、すみません。もう少しお付き合いください。


最後に、この場をお借りして、私のアイスホッケー活動に関わってくれた方々に感謝の気持ちを綴らせてください。


まずは、先輩の皆さん。

あまり可愛げのない後輩だったかもしれませんが、沢山お世話して頂きありがとうございました。特にこの一年は、最上級生になって改めて、自分の要領の悪さと先輩の偉大さを感じました。遠い中、試合にもちょくちょく顔を出してくださったり、SNS等で声をかけてくださったり、引退した後もお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。


後輩のみんな。

不甲斐ない49期についてきてくれてありがとう。ちょっと生意気で可愛い後輩ばかりで楽しかったです。特にマネの皆は、マネ長として足りない部分をカバーしてもらっていたことが多かったように感じています。うまくまとめられなくて本当にごめんね。


あと、優太くん。

まさかこんなところで再会するとは思ってなかったし、再会した時は覚えてくれているかも不安だったけど、鬼のコミュ力で仲良くしてくれてありがとう。優太がコーチでよかった!沢山お世話してくれて、親の話にも付き合ってくれてありがとうございます。


そして、何よりも同期のみんな。

集まった時は、いつも話が途切れなくてワイワイしている同期が好きです。途中でやめちゃった深早ちゃんも含めて、ちょくちょくご飯に行けているのも嬉しいです。一年生から色んな所に出かけて、かけがえのない時間を過ごすことができました。全部が全部いい思い出です。優しさと配慮に溢れた同期がいる、この学年でよかったと思っています。中でも、唯一の同期MGとして続けてくれたのが、本当に真穂でよかったです。恐らく、彼女はここまで読んでいないと思いますが。ここだけでも読んでくれていたらいいなと思って書かせてもらいます。


真穂は、誰とでも接するのが上手で、私もあやかって先輩後輩と関わることができました。私の同期って本当にやりづらい所があったと思うけど、最後まで一緒に続けてくれてありがとう。これからも仲良くしてくれたら嬉しいです。


最後に、家族へ。

まずは兄のスオミ。私をこのスポーツに出会わせてくれてありがとう。あなたがいなければ、私はこのスポーツに興味を持つことも、ましてマネージャーをやることもありませんでした。もうホッケーはやっていないけれど、格好いい姿を沢山見せてくれたからこそ、ホッケーが魅力的に見えたんだと思います。間違いなく兄の存在が1番のモチベでした。

両親。バレエや勉強も含めて、私の大学生活の支えになってくれてありがとう。実家暮らしでしかこの生活は成り立たせることはできませんでした。寝ろと言われても、バイトにバレエに部活に行って、家のことは何もせず。急に部員を泊めると言ったり、免許を取り立ての時は夜中の練習について来てくれたり、本当に迷惑しかかけていない4年間だったと思います。ホッケーが大好きな両親を持ってよかったです。大切な車を沢山傷つけてしまってごめんなさい。兄と私のホッケー生活を最後まで楽しんで貰えていたら嬉しいです。


他にも、遠いのに応援に来てくれた高校の同級生や、リンクで見つけたら声をかけてくれた東大和Jrの関係者の方々、そしてOB・OGの方のご支援。色んな方の支えがあってやり遂げられました。


この部活での素敵な出会いも、面白かった試合も、全て私の宝物です。本当に入部してよかったです。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!



 
 
 

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