お世話になっております。
48期#20駒屋太陽です。
先日の最終戦を終え、今こうして引退ブログなるものを書き綴ろうと腰を据えたのですが、非常に戸惑っています。
というのも、恥ずかしながら私は同期の東とともに大学を留年することが決まっており、寛容なコーチと後輩たちのおかげで1年間選手生命を延長させていただいた身なのです。明日の夜も部活に行くのに、引退ブログを書いているというおかしな状況に頭を悩ませているのですが、形式上は卒業生として、48期体制の理念である「愛スホッケー」になぞらえて部活への「愛」について語ろうと思います。
最終戦で正真正銘の引退を果たし、来年から社会人として羽ばたく同期たちの言葉に比べると、なんというか薄っぺらく聞こえてしまうかもしれませんが、私だって4年間頑張ってやってきました。引退(?)ブログとして私の4年間の思いをここに残したいと思います。
4年間を振り返ってみて、率直に思うのはやっぱり、「愛スホッケー」だなあと。たくさんの愛に溢れた幸せな部活動生活だったなということです。
アイスホッケーそのものへの愛。
一橋アイスホッケー部という組織への愛。
4年間を共にした48期という居場所への愛。
この4年間で私が部活にもらったものは、この先の人生がどうなろうとも、私の中にありありと残り続けるのだろうと思います。
まずはアイスホッケーへの愛について語りたいと思います。
私はアイスホッケーを心の底から愛しています。マネージャーに「練習中ニヤニヤしてるよね」と指摘されるくらい、ホッケーが楽しくて仕方がありませんでした。すごく飽き性で、すぐに新しいものに目が移る私が、1つのものをここまで好きになるなんて、自分でも驚きです。
好奇心と逆張り精神で直感的に入部を決めたアイスホッケー部でしたが、あっという間に4年が経ち、気づけばアイスホッケーの虜になってしまいました。
なぜこんなにもアイスホッケーに魅せられてしまったのか。思い返せば、憎き経験者たちの存在が大きいと思っています。
ホッケー経験者ならわかってくれると思うのですが、この競技において、私のような大学からの初心者と、大学以前からの経験者との間には圧倒的な力の差があります。正直言って絶望的な差です。純粋な1対1になったら、勝てることは万に一つもありません。
練習を重ね、新しくできることが増え、これなら通用するかもと淡い期待を胸に抱きながらリンクに出ても、圧倒的スキルで経験者にみっともなく蹂躙されては、自分の力のなさに辟易する。私の4年間はそんなことの連続でした。正直、経験者はずるいと思うし、憎たらしいです。それはいまも変わりません。チームで勝てば問題ないということも理解しています。
でも、彼らがリンクを縦横無尽に駆け巡り、華麗なプレーでチームを勝たせる姿を見ると、カッコいい、ああなりたいと思ってしまう。
そんな憎き経験者たちへの反骨心と憧れがモチベーションとなり、アイスホッケーの沼へと私をどんどん引き込んでいきました。
東伏見のリンクでバイトを始め、仕事をサボって東洋や明治などの1部校の練習を覗いたり、大学の授業中にインカレやアジアリーグの映像をながら見したり。たくさんの一流選手のホッケーを見て動きを研究しては、練習で試してみるということを繰り返しているうちに選手として大きく成長できたことに気がつきました。
私をここまで連れてきてくれて、アイスホッケーをここまで好きにさせてくれたのは、まぎれもなく、常に私の前に立ちはだかり、完膚なきまで私をボコボコにしてくれた憎き経験者たちです。彼らと氷上で相まみえるとき、心の中で常に中指を突き立てていた私ですが、それは憎悪だけでなく、それを超える大きな尊敬と憧憬の表れだったと、数えきれない敗北の連続が今の自分につながっているのだと、引退した今、気づけたことに嬉しく思います。
4年間の部活を経て、一つ将来の夢ができました。それは、生涯を通して、アイスホッケーに関わり続けることです。いつかプレーすることはできなくなっても、様々な形で大好きなアイスホッケーというスポーツにもらった愛を還元していきたいと思います。
ここまででも随分と長くなってしまいましたね。もうしばらくお付き合いください。
次は一橋アイスホッケー部への愛です。
私は部活を通して本当に人に恵まれたと思います。部活で関わった全ての人が一橋アイスホッケー部への愛の源泉でした。
45-47期の先輩方はシンプルにカッコ良すぎでした。ホッケーが上手いだけでなく、人間力に溢れていて、この部活に入りたい、部活が楽しいと思えたのは、先輩方が作るチームの雰囲気の良さがあったのも大きいと思います。ホッケーに限らず、色々なことを教えていただいて、お世話になった先輩方には感謝してもしきれません。
49-51期の後輩たちにもありがとうと伝えたいです。正直、私たち48期は自分のことばかりになってしまうことが多く、先輩としてどうなの?という部分が多かったと思っています。個人的にも、自分のプレーのことばかり考えており、練習中イライラして理不尽なことを言ったり、完全に反則なチェックで八つ当たりしたり、、、やばい先輩ですね。
それでも後輩たちは皆、素直に48期についてきてくれて、先輩である私にも率直な態度で接してくれて、嬉しかったし本当に感謝しています。なぜか来年も一緒にホッケーできることになってしまいました。(老害でごめんなさい、快く受け入れてくれてありがとう)これもなにかの巡り合わせだと思って、先輩だからと遠慮せず、後輩たちにはうまく自分のことを活用してほしいです。
コーチの優太くんや聖矢をはじめ、ホッケーを教えてくれた人たちも、私にとってとても大きな存在です。私たちは他のチームと比べても本当に多くの方に色々なホッケーを教えてもらえて、恵まれた環境で練習をさせてもらえたなと心から思います。特に優太くんには、問題ばかりでたくさんの迷惑をかけ続けた48期に対しても、仕事の合間を縫って、全身全霊でホッケーを教えてくれて、感謝しかありません。いつぞやの練習の前に、優太くんに「今まで教えた初心者の中で一番上手くなった」と言ってもらえたことは、人生でもトップレベルに誇らしかったし、ホッケーをやってて良かったと思える瞬間でした。
こんなに多くの人に恵まれた幸せな部活動生活でしたが、心残りがあるとすれば、今体制の副将として、私は部活にもらったたくさんのものをチームに還元できたのかということ。聡明で頼れる我らが主将、加藤涼に全てを任せすぎてしまったのではないか、Aマークを着ける者として、チームのためにもっとやれることがあったのではないかと、今でも少し考えてしまいます。
副将として、もっと周りを見て、時には厳しいことも言う覚悟で、部活に臨む姿勢、練習中の声出しや、パスやシュートの1本、ダッシュ練の最後の1分まで、all-outすることをチーム全員で体現できたら。強敵に対してもあと一歩のところまで持っていける力のある代。でも、最後の最後で一歩及ばぬどこか残念な代。そんな私たちの集大成も変わっていたかもしれません。人に恵まれ、環境に恵まれ、大好きだと胸を張れる部活で4年を過ごさせてもらったからこそ、少し悔いの残る過程と結果にしてしまったことはお世話になった方々に申し訳なく思っています。
たらればを並べても仕方ありませんね。とにかく言いたいのは、一橋アイスホッケー部で関わった全ての人への大きな感謝と愛です。本当にありがとうございました。
最後に、大学4年間で最も濃い時間を共にし、常に私の居場所であり続けてくれた48期の仲間たちへの愛を綴りたいと思います。
こんなことを言うのは柄に合わないし、自分でも気持ち悪いのですが、同期には家族愛に近い感情を抱いています。
私は同期の全員バラバラなところが好きです。本当に変な奴ばかりで、常人など1人もいない個性的すぎる代です。とりとめのない話題で、喧嘩が起きるほど議論が白熱したり、飲み会や旅行に全員集まることがほとんどなかったり。最近だと、卒業旅行の行き先をどうするか、という話が一向にまとまる気配がなかったりで、本当に合わないんだろうなと思います。お互いについて、大して興味もないし、平気でバカにしたり、酷いことを笑って言い合える。でも、心の底ではみんな同期のことを大事に思っていて、定期的にそれが垣間見えるイベントが起きる。そんな48期の距離感がすごく好きでした。
普段から同期に人をバカにしていると評される私ですが、同期のことはバカにすることもたくさんあると同時に、尊敬しているところが実はたくさんあります。本当です。氷上でも、そうでなくても、いろいろなことを同期に教えてもらったし、48期だったから、成長できたことがたくさんあるなと思っています。愛しかないです。4年間楽しい時間をありがとう。
冒頭で言った通り、私は48期の同期たちと共に大学を卒業できませんでした。なので、49期新体制の練習にも参加させてもらっているのですが、1回目の練習に来て、リンクに出た時に率直に感じたのは、同期のいない氷上の寂しさです。東もきっとそうだと思います。引退してもどうせ暇なんだし、可愛い後輩たちのためにも何人かは顔くらい出しても良くないかと言おうと思いましたが、そこもまた48期らしさなのかなと思います。
来年度からそれぞれの道に進むわけですが、この先も死ぬまで、48期は48期で、私にとっては第二の実家みたいに思っているので、末永く仲良くしたいです。
また定期的に集まりたいし、私と東の就職と卒業が決まったら、同期たちの初任給で盛大にお祝いしてもらうつもりなので、みなさんよろしくお願いします。
すみません。超大作になってしまいました。
本当に最後に、こんな機会もそうないと思うので、支えてくれた家族に感謝を述べて締めくくりたいと思います。
福井という遠い田舎から何度も試合に足を運んでくれてありがとう。来れない時もライブ配信を見てエールを届けてくれて、すごく励みになりました。両親だけでなく、叔母の朋ちゃんやいとこの碧くんも何度も見に来てくれて、素敵な家族に恵まれたなと思います。春大会の学習院戦、両親の前でゴールを決められたことは、自分にとっても本当に嬉しかったです。大学を留年することになってしまってごめんなさい。これから頑張って家族にもらったたくさんの愛を返していくつもりです。いつか必ず海外旅行に連れていくので、これからもよろしくお願いします。
本当の本当に最後に、もう読んでくださっているかも分かりませんが、4年間多大なる支援を賜ったOBOGの皆様に感謝を述べさせてください。安藤監督や山田理事長をはじめ、皆様の支援がなければ、こんなに充実した4年間を送ることはできませんでした。心から感謝しています。本当にありがとうございました。
自分でも引くくらい長くなりました。本当に、本当に長々と、自己満足に近い自分語りにお付き合いいただいて申し訳ありません。
以上が私の4年間の思いの全てです。
本当に、ありがとうございました!!!
48期 副将#20 駒屋太陽
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