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氷上より愛を込めて|一戸凜太郎

更新日:2023年12月22日

みなさんこんにちは、一戸凜太郎#7です。


はじめに、平素より一橋大学アイスホッケー部に携わって下さる方々、応援して下さる方々に御礼申し上げます。皆様のおかげで無事4年間の活動を終えることが出来ました。本当にありがとうございました。


引退から10日ほど経ってようやく最近、生活リズムが朝型になり、引退の実感が湧いてきました。引退ブログということで、アイスホッケー部での4年間、後輩へのメッセージ、色々な人への感謝、という構成で書きたいと思います。



【アイスホッケー部での4年間】

こういう機会がないと中々自分語りできないので、かなり長くなりますがご容赦ください。


1勝1敗3分 勝ち点7

3部リーグ4位(6チーム中)


これが48期の集大成となる秋大会の結果でした。3部優勝2部昇格というチームの目標に対して、この結果は決して満足のいくものではありません。今でも理科大戦の最後の1分を守り切れたらとか、昭和戦がずっと練習してきたセットだったらとか、都立に45分間で勝ち切れていたらとか、春に完敗した順天堂戦で今度は勝てたらとか、思い返すだけでとにかく悔しいです。特に理科大戦は3部優勝の分水嶺と言えるくらい大一番で、ここで負けたことはその後かなり引きずりました。また、自身のアイスホッケーのキャリアの中で、最初で最後のゴールを決めた試合ということもあり、悔やまれる試合となりました。


入部当初を振り返ると、ここまで勝利に対して真っ直ぐに向き合うことになるとは思いませんでした。高校までの自分にとって、部活を続ける1番のモチベーションは仲の良い同期だったこともあり、勝利への執着というものがあまりありませんでした。大学に入って部活を選ぶ時も、高校の先輩だった46期のランディー先輩の誘いもあり、雰囲気が楽しそうだから、部活以外のことも充実できそうだからという理由で入部を決めました。

 

入部してから死に物狂いで練習していたかというとそうではなく、程々に練習して、少しずつ上達していく技術に満足するという日々を送っていました。今思うとこのような妥協の日々を過ごしていたのは、大学1年の頃の慢心があったからだと思っています。最初に入部したのは古元#12と自分の2人で、周りよりも数ヶ月早く入部したこともあり、他の同期よりも上手いからこのまま続けていれば大丈夫だと思っていました。しかしそんな慢心も束の間、45期の追い戦で加藤#8が3点も決めたのでした。横一線、なんなら自分はできる方だと思っていたのに、先を越されてとても惨めでした。そこから同期が少しずつ自分よりも上手くなっていき、自分はなかなか伸び悩むもどかしさを感じていました。


3年の春大会くらいまでは、技術面での周りとの差を感じながらも、部の運営面である新歓代表として、部に貢献しているという心の支えがありました。新歓が終わって3年の秋大会からようやく自らの技術面だけに向き合うことになると、自分が新歓を頑張ってたから紛れていた気持ちが、浮き彫りになりました。しかし、その時にはもう周りとの差はより大きくなって、気が付くと同期の中で1番下手になっていました。急に置いて行かれた感じがして焦り、でもあまりの大きな差に何から頑張ればいいか分からなくなっていました。自分なりにもがいていた中で、いつかのミーティングでコーチの優太くんが言っていた「出来ないことに目を向けるんじゃなくて、長所を伸ばせ」というアドバイスが印象深く残っています。当時は周りの同期に劣等感を持って、自分の長所すらよく分かりませんでしたが、春合宿を経て、せいやから「一戸がバックスケート1番上手い」と言われた時、これだと思いました。

 

4年になってようやく自分のやるべきことが明確になり、1年生を指導したりしていく中で、自分の部内での新たな立ち位置を見つけ、努力に結果が伴うようになってきました。プレー面で部に貢献できていなかった自分がパワーのセットも任され、1セットのディフェンスとして戦えたのは、腐らず努力してきた成果かもしれません。ここまでかなり時間がかかったけれど、秋大会は自分のホッケーキャリアの集大成でした。これほどまでに勝ちたいと思ったことは人生初めてで、試合に勝ったら馬鹿みたいに喜び、負けたら心の底から悔しがる、あの3ヶ月の充実感は間違いなく自分の人生のハイライトです。結果に悔いは残りますが、アイスホッケー部に入部して良かったと心から思っています。



【後輩へのメッセージ】

チーム全員が心から勝ちたいと思っていますか。チームメイトには遠慮していませんか。チームのために何ができていますか。後輩のみんなに伝えたいのは、スキルを気にする前にチームが勝ちたいという意思を強く持って欲しい、ということです。目標に対する思いが変われば、チームの取り組みが変わる。取り組みが変わればチームが強くなる。自分も強くなる。そしてチームを変えるのは誰かじゃなく、あなたです。これは僕が尊敬する高校時代の先輩からお借りした言葉です。48期体制になって、全員が勝ちたいと思えたのは、秋大会以降だったように思います。しかしそれでは遅すぎました。小橋#6が言うように最後だけ頑張るというのは意味がありません。本気になるのは早ければ早い方がいいです。後輩のみんなには勝利への執念を絶やさず、自らチームを変革し、2部昇格を果たして欲しいと思います。



【色々な人への感謝】

入部してからの4年間はホッケーによって紡がれたものでした。アイスホッケー部に入り、楽しい同期、尊敬できる先輩、頼りになる後輩と出会い、充実した4年間を過ごすことができました。偉大な先輩方が紡いだ50年という歴史を背負い、優太くんの指導の下、後輩や同期が一人一人の強みを活かし、マネージャーは選手が最大限の力を発揮できるようにサポートしてくれ、OB•OGの方々からのご支援、試合会場での家族や友人、応援部からの応援によって、チーム一丸となって戦うことができた、これはまさにホッケーが紡いだ賜物だと思います。今体制発足時の「愛スホッケー」というスローガンはしっかりと体現されたのではないでしょうか。一橋アイスホッケー部に関わる全ての人の支えがあって、自分は4年間活動することができたと、引退して改めて実感しております。本当にありがとうございました。





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